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血のつながりは超えられるのか?~義理の父に育てられて感じた思い~

最近心が締め付けられる事件がありました。

9才の男の子が、
義理の父親に殺害をされてしまったという事件です。
(まだ殺害についても供述をはじめたところときいていますので
現段階で確定はされていませんので、今日はこの途中の報道として
私が感じた内容を綴っています。)

殺害理由が
息子に学校の事をしてきしたところ、
「本当のお父さんでもないくせに」と言われたことで、
かっとなり首をしめてしまったとのこと。

まだ事実関係が確定していはいませんが、
私がこの事件をニュースで見て、
私は複雑な思いがわき出てきましたので、
この感情を私も大事にしたく、
こちらに書き留めました。

長文ですので、興味が無い方はどうぞスルーして下さいね。

===================

私は実の父に会ったことがありません。
育ててもらった父は
母が再婚した相手で、
2才の時に私の父になってくれたようです。

私は大人になるまで、
その義理の父は
血のつながった本当の父だと思って
暮らしていました。

幼少時代から
父は私を本当にかわいがってくれました。

「かなちゃんはいい子だな~。」
「お歌上手だな~」

「勉強もよくできるな~。」
(これは本当にお世辞だったと思います。笑)

こんな風に私をとてもかわいがってくれました。

でも、何でも褒めてくれる父に違和感を感じていました。

・・・なぜ叱ってくれないのだろう・・と。

教育方針などもなにもなく見えたので、
「おれの子供だ!」というような
少し頑固おやじ的な事も期待していたのでしょうか、

私は、なんでも「いいよいいよ~」という父に,
なんだかいらだつ時期もありました。

高校生になって
一度だけとてもひどいことを言ったことがあります。

「お父さん、本当のお父さんなら
もっと娘に”こういう方針があるんだ”とか
お父さんらしいアドバイスとかするでしょ。ふつうは」

と、いうような内容だったと思います。

何故かこの事はよく覚えているんです。

なぜかというと、
そのときは父は何も言い返さず、
でも、とってもとっても・・・。
悲しそうな顔をしていたからです。

大人になって、
母から父が血がつながっていない父だと知ったとき、
私ははっと、私があのとき父に話した言葉を
思い出してしまいました。

血のつながっていない父だということも
本当にびっくりで、ショックもあったのですが、

「じゃぁ本当のお父さんは?」
「なぜ今までだまってきたの??」
と、いらだちや悲しみの感情より

あ~、、、、だからなんだ・・・・。

あのとき悲しい目をしたのは
そういう事だったんだ。

とそのときの父の表情がよみがえりました。

走馬燈のように、

父がなんとなく、世間一般の父親と派違った
私への距離感とか、
それをさみしく感じた自分の気持ちとか。

回想して、全てが納得というか、

あ~~そういう事だったんだ。

って思いました。

当時は、実の父だとおもって、
そんな事を言ったのですが、、、

実の親とは距離があったのは、父の方だったのかも知れません。

血がつながっていなかったとしった時、
私はなんてひどい事をいってしまったんだろうと、

今でも思い出すと涙が出そうになります。

あんな事いってごめんなさいと。

自分の本当の子供でもないのに、
こんなに愛情をもって育ててもらって
本当に感謝だって。

伝えても伝えても伝えきれない。

もうこの世に父はいませんが・・・。

不思議なもので、
あのような言葉を口にだしていましたが、
父はさぞショックで悲しかったことでしょう。

でも、父は絶えてくれた・・・。
私には、その曇った表情はわかりましたが、
絶えてくれた・・。

母から父が亡くなった後、聞きましたが、
父は、母との子供を作るかどうか迷ったときに、
僕の子はかなちゃん一人でいいよ。」と
話していたんだと、
言っていたそうです。

母もまだ若かったので、
いくらでも自分との血のつながった子供がほしかったでしょうに・・・。

本当に私の事を本当の子供と思っていてくれたからなのかなと、
それを聞いて、なお感謝の念があふれるのでありました。

これも後から聞いた話でしたが、
教育でも結構口をうるさく母には言ってくれていたようでした。
でも、母がすべてクッションになっていただけだったようで、
私にはあまりそんなそぶりは見せませんでした。

それは、義理の父だったからなのか、
元々父の性格だったのかは定かではないですが、
少なくても、父が私との距離感に考え考え苦労して接していたことが
わかりました。

当時は、
それを私は、歯がゆく、もっと私は父親らしい威厳とか、
ガツガツ私をしかってほしいと思う事がありました。

ようするに、もっと構ってほしかったんでしょうね。

それで、高校生のときのその発言でした。

普通は「もう構わないでよ!」なんていう年齢なのに、
もう放っておいてなんておもう感情と入り組んで、
実は自分はもっと構ってほしかったんだな~と。

後から自分の感情を分析したりするんです。

やっぱり
子供は構ってほしい生き物かも知れません。

そのくせ、言われるとイライラして
反抗するのです。

…やっかいですね~。

 

これも、実の父だからということなので、
もし義理の父だったら遠慮したかも知れませんし、

もしかしたら、
義理の父だったら、
逆にもっと本当の父親みたいに反抗したのかも知れませんが・・・・。

ただ、
私は、今となっては、
父がいない子供として育たず、
そして義理の父という遠慮もなく、
実の親として父親を見て育った環境に
心から感謝しています。

そして、
私の最愛の父は紛れもない血縁など関係ない、
私の父なんです。

=============================

そして・・・
このような事件が起きると
本当に胸が痛いのです。

この事件で、
義理の父として息子さんと接してきた容疑者のお父さん。

本気で子供と関わろうとしたのでしょうか…。
そういう時に、子供から「本当の父親ではないくせに」といわれ
とても傷ついたことでしょう。

殺害してしまったことは、
許されない取り返しのない過ちです。

もしかしたら、子どもの方に遠慮があれば、
お子さんはそういう言葉をださなかったかもしれません。

きつい言葉すら発することができたくらい、
本当のお父さんとおもうくらい、
距離が近かったので、
そういう言葉を言い出したかも知れません。

もしくは、
本当のお父さんになってほしくて
そんなわがままたっぷりに行ってみたかったかも知れません・・・・・。

私は、
父が義理の父だと思ったら、
遠慮してそんな言葉を言えなかったと思います。

そうおもうと、
このお父さんと息子さんは、
もしかして呼び名はどうであれ、
近い関係だったのかもしれない。

お父さんにとっては、
本当の父親になりたくて

一生懸命なときに、
息子からの言葉に傷ついてしまったのかも知れません・・・。

でも・・・・
これを乗り越えたら本当の親子になれたかもしれない・・・・

心から子供との距離を近づけたかったら・・・

踏ん張ってほしかった・・・。
歯を食いしばって
踏ん張ってほしかった・・・。

いつか、私のように、
この息子3とも、
時間がかかるけど、そういう関係になれたかもしれないのに・・・。

とても切なく、
悲しい事件だと感じました。

父親、母親って、実の親でも
親になりきれない親もいる。

その関係に甘えてしまう事だってあると思う。

 

人間は、そういう細かい事にこだわってしまうけれど、
いつかその壁は乗り越えることがあると
私は感じています。

・・でも根気がいります。
とても根気がいる。

子供も、親も・・。

血縁関係がなくても、
深い絆で結ばれている親子さんもいらっしゃると思います。

ただ、大事にしたいのは、
血がつながていても、いなくても、
子供と親の立場は絶対的に違います。

ある意味、その瞬間はわかり合えずはずはありません。

でも、確実にどのような立場の違いでも
向き合っている関係を
一人の人として、

大切にお互い向き合っていくことが大事だなと・・

愛はそうやって作り上げる物なのだと
私は父から教わりました。

とても無口で不器用な人でしたけど。笑

私は母という立場で子供たちと
真剣に向き合い、
時にぶつかり、
でも体当たりで愛情も注ぎ、

一方で子供たちに父親にも
同じようにそうしてもらいたいと願っています。

私が血のつながりはないけれど、
心から本当の父と言える父に、

言葉ではなく、こうして心にずっと残るような教えを
いただけたこと。

この感謝の気持ちは、
自分もそんな親になることで返していきたいと天国の父に伝えています。

きっと父はそれを知ってくれていると思っています。

そして少しでも
自分のようにちょっと複雑な関係で
育った、育っている、育てている方に

また、血はつながっていても
本気で向き合い、愛はそうやって小さな積み重ねをして
できあがる物なのではないかな~と。

そして、未来に”希望”をもち、
いつかその血縁とか立場などを、超えた”愛”もあるのだと、
そんな言葉が必要な方に届いてもらいたい・・。

そう願ってこの日記を書きました。

最後に、亡くなった9才の男の子さんの
ご冥福を心よりお祈りいたします・・。


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